現在の中高年看護師の転職事情について

現在、日本では少子高齢化は留まるところを知らず、10人の人間がいれば、そのうちの3人がシニアであるという時代が到来しています。それに対して、働き盛りの若者の人口は年々低下しており、社会全体を通して人手不足が叫ばれているのが現状です。

こうした事情のため、かつては就職や転職が難しいとされていた中高年層も、貴重な戦力として社会的に求められるようになりました。中でも医療業界、特に看護師は万年人手不足に悩まされているので、中高年層を募集する求人も豊富です。若かりし頃のようにバリバリと働けないという方でも、自分のペースで仕事ができる職場が見つかれば、まだまだ活躍できるチャンスをつかむことができるでしょう。

中高年層に向けた看護師の求人には、多種多様な雇用形態で募集されているという特徴があります。フルタイムで働く正規職員はもちろんのこと、パートタイムや訪問看護など、求人ごとに勤務時間や雇用形態はさまざまです。若手のうちは経験値を積むために、常勤看護師として病院に務めることが推奨されますが、豊富に経験を積んだ中高年層の看護師であれば、自分の体力や生活リズムなどを優先して、自分に合った働き方を選ぶことができるようになるのです。

このように、比較的有利な条件で転職ができる中高年層の看護師ですが、1点だけ注意点があります。それは体力的に負担が少ない仕事は、給与が低くなりがちという点です。がっつりと稼ぎたいという方は、勤務時間や仕事内容における負担を覚悟しておくようにしましょう。